Sunday, May 29, 2005

ミュージカルとモチベーション

仕事始めの前にやりたいこと。その1つが、ミュージカル鑑賞である。迫力ある歌とダンスを見ると非常にスカッとするし、ブロードウェイのショーはどれを見ても芸術的で美しい。狙いは水曜と土曜の昼公演を、ディスカウントの当日券で見ることである。仕事始めの前に、他に何かやることもありそうな気がしたが、今朝起きてみてパッと思いつかなかったので、ミュージカル鑑賞に出かけることにした。エイヤと覚えたての地下鉄に乗ってタイムズスクエアへ。TKTSというディスカウントチケット発売所で売られる当日券は、前売で売れ残った券なので、その日その場に行かないと何が出ているかは分からない。今日は何があるだろう。

実は今週は3連休。(月曜日はメモリアルデー:戦没した兵隊たちを弔う日)。観光客も多いので、残っている切符の種類や枚数が少ないかと思いきや、よりどりミドリだった!数ある名作のうちから、今回は50%割引で出ていたHairsprayを観ることにした。

舞台は1962年のボルチモア。お世辞にも美人とは言えない太った女の子・トレイシーがテレビに出演、アイドルになるまでを描く話である。ライバルのアンバーはプラチナブロンドの美しい、可愛い女の子である。しかしそれに対抗するためにトレイシーは学校で黒人のクラスメイトにダンスを教わったり、いろいろ試行錯誤してアイドルとしての自分磨きに励む。そしてそれを応援するのが太ったお母さん。このお母さんが、非常に風刺の効いたせりふを連発し、面白さを倍増させていた。

舞台が1960年代ということは、実はこの話、容姿端麗ではない女の子がスターダムにのし上がる話というだけではなく、実は公民権運動にも絡んでいるのかもしれない。思えば出演者の半数(主役級ではない)は黒人だった。きらびやかに歌って踊って、ジョークを交えたせりふの中には政治的なものは感じられなかったけれども。

しかし2時間半、思いきり歌って踊るショーを観たあとは、いつもながらスッキリする。思いきり何かをやっている人たちを観ることは気持ちがいい。その後は自分が何かを思いきりやる番である。何をやるかって?それは、来週から始まる仕事だろう。彼らが思いきり歌って踊ったように、私も思いきりスッキリするまで仕事をやれたら気持ちがいいだろうなぁ。

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