Tuesday, May 31, 2005

タイタニックで新発見

今週は三連休なので、夜にテレビをつけると普段とは違う番組をやっている。昨晩たまたまテレビをつけたら映画「タイタニック」が放映されていた。もう7年くらい経つだろうか。レオ、若かったなぁ。もう船も半分沈んでおり、終わりかけであったが、久しぶりに少し見てみることにした。

タイタニックと言えば、望まぬ相手と結婚の決まっている没落貴族の娘ローズと、自分の身ひとつで生きているジャックの悲恋の話だ。初めて見たときは、泣きながら見た記憶がある。

年齢の問題なのか、それともストーリーを最初から知っているからか?今回は悲恋の部分については前回ほどの感動がなかったが、それよりも昔は気づかなかった新しい発見をした。あの映画では、極限状態でも発揮する、プロのプロ根性が各所に描かれていたのである。

船が沈み、もうじき冷たい海に放り出されて溺れ死ぬだろうという場面。乗客はほぼ全員がパニック状態である。しかし船長は操縦室に行き、たとえ意味はなくとも舵を取り、最期の時を待つ。オーケストラのメンバーは優雅なメロディを演奏しつづける。司祭は乗客とともに神に祈りを捧げる。誰も、ギャーギャー叫んで救命ボートの席を争うなんていうことはしない。最期のその瞬間まで、冷静に自分の役割を果たそうとしているのだ。たとえ心の中では動揺していたとしても、動揺は自分の中に秘めたままで。神と対話しながら、また楽器を演奏しながら死んでいくのが本望だといわんばかりに。

自分がもしあのシチュエーションにいたら、どっちの対応を取るだろう。冷静に最後まで音楽を奏でることができるだろうか。(楽器ができるかどうかは、この際おいておく)。

あれだけ肝の据わった、というかプロ根性を持ったような人になれたら格好いいなぁ。というのが、今回タイタニックを見た感想でした。

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