Tuesday, June 28, 2005

おべんとう

ニューヨークのランチ事情は、東京並みか、それ以上である。職場の近所にお昼を食べに出かけると、とても10ドルでは効かない。びんぼーな私としてはお弁当を作って持参、ほかのお弁当組と一緒に会議室で食べるのが昼休みの過ごし方である。

土曜日や日曜日に色々作って冷凍しようと思うのだが、掃除・洗濯いろいろあると、やはり最後は「買ってくる」という奥の手がある料理が後回しになる。同じ条件ならまず料理をしたいところだが、そうも行かないので、お弁当は大抵当日の朝に10分で作ることになる。(=したがって大したものではない。)

私は朝の10分クッキングを楽しんでいる。余談だが、Q*社がスポンサーをしている3分クッキングって嘘だと思いませんか?レシピに詐欺はないが、3分じゃお湯が沸いたら終わりじゃん。下ごしらえとか後片付けを入れずに3分というのは、3分クッキングと呼ぶには詐欺だと私は思います。あ、それともTVの放映時間が3分という意味かしら?だとしたら失礼、詐欺じゃないですね。でもやっぱり「3分クッキング」と聞いたら3分で料理が完成しそうなイメージ、ありませんか?しつこいけれど。

話がそれましたが、ポイントは「私の10分クッキングは、後片付けまで全部含めて10分だ」ということ。

しかし驚くのは、会社の同僚の既婚女性たちが持参するお弁当は殆どが「ダンナさんのお手製」だということ。え?奥さんにお弁当を作るダンナさんなんて、いるんだ。ビックリした~。

でも私は、掃除・洗濯が好きで得意な男性のほうがいい。料理好きな人とはキッチンの取り合いになるし、味や献立をめぐって喧嘩も起こる。そして家の中は洗濯物だらけで、いつまでも床が汚い。

掃除洗濯好きなMr.Bigを知っている方、是非紹介してください。できればベッカムみたいな顔をした人がいいです。

Monday, June 20, 2005

que sera sera

今週は仕事に打ち込んだ。これほどまでに仕事に打ち込んだのは久々である、というほどに頑張ったと思う。今日は久々に会社と家以外の場所に足を運んでみた。帰国直前のKさんから、アイロンと台を譲ってもらいにアッパーウエストへ。普段乗らない電車で普段行かない場所へ行くのは、何だか旅行に行くようだ。

42丁目で黄色から赤の電車に乗り換えて、目指すは92丁目。赤は少し遅れ気味のようだ。私は流しのミュージシャンの弾き語りを聞きながら、電車を待っていた。

ふとミュージシャンを見てビックリ。かなり高齢のおじいさんだ。ヨレヨレの服にギターを抱え、顔には牛乳瓶の底のようなメガネが載っている。よく聞くと彼の歌はスペイン語。歌の前後には、何かスペイン語で語っている。それが曲の紹介なのか、お金をくれと言っているのか、残念ながら全然分からない。

このおじいさん、この蒸し暑い地下のホームでギター片手に歌を歌って、いくらお金を儲けられるんだろう。ごはんは食べられるんだろうか。誰もギターケースにお金を入れてくれなかったらどうしよう?とか心配にならないのかな。この先、人生どうなっちゃうんだろう?とか思わないんだろうか。

今のインターンの仕事に打ち込んでいるとはいえ、私には身分保証がない。来年になったらインターンは期間満了。滞在許可も切れるし、日本へ帰る。帰国後の仕事は、当然ながらまだ決まっていない。それが無性に不安になる。仕事は取れるだろうか?今の努力は、実を結ぶだろうか?

でもこのおじいさんシンガーを見ていて、私の不安は小さなものだと思った。彼は、一銭ももらえなかったらどうしよう?なんて心配するレベルは超越している。たとえお金を得られなくても、彼は歌い続ける。誰も彼の言っていることを理解できなかったとしても、彼はしゃべり続けるだろう。・・・これって、すごい強さだ。

おじいさんが数曲歌ったところで、電車到着。飛び乗って92丁目を目指したのだが、そのとき歌い始めた曲を聞いて、やっと初めておじいさんが何を言っているか理解できた。Que sera sera...まさにおじいさんの人生哲学なのだろうなぁ。

電車が遅れなかったら、このおじいさんを観察することはなかった。Que sera sera...も聞けなかった。もしかして電車が遅れたのは、このおじいさんを見て、自分の心配のスケールの小ささを知りなさいという神様のメッセージなのかも知れない。そんなことを考えながら、アップタウンへ向かった。

以上、日曜午後の一コマでした。

Wednesday, June 15, 2005

いろいろあった

しばらくBlogをサボるうちに、さまざまなことがあった。

①まるぼうず

私の頭ではありませんよ。お花です。

2週間前にグリーンマーケットで買った鉢植えのお花、揃って全部丸坊主になってしまった。とてもじゃないけど、2週間前には花が咲いていたとは思えないほど、観葉植物みたい。何故ダメになっているんだろう。

ひょっとして、水をやりすぎか?1日1回を、2日に1回くらいにしてみよう。

②ハーバークルーズ

週末に、ジョージタウン時代の学友で一緒にNYへ来た上海ガール・Jとクルーズに出かけた。マンハッタンの先端のサウスシーポートから、2時間かけてイーストリバーを回る。出港は9時30分(夜)。チャイナタウンで食事をしてから9時ごろハーバーへ。

何故か子供連れが山ほどいる。「こどもの日」で、お祝いの花火が上がるというのだ。ほー、そうなんだ。花火が上がるとは知らずに行ったが、クルーズの客は船上から花火を見ようと船長が粋な計らいもあり、生まれて初めて船の上から花火を見た。しかも殆ど目の前から上がっていて迫力満点。

花火終了後、いよいよ出港。ガバナーズ・アイランドを通過して、自由の女神が番をしているエリス島の近くまで行って引き返してきた。所要時間は1時間半弱。花火の分だけ通常より短かったけれど、花火も見られて大満足。

そしてこのクルーズ、何と料金は20ドル。飲み物は出ないが、マンハッタンの夜景と心地よい風を感じられてる。しかもこどもの日に行けば(?)花火も見られる。ディール!

③シュークリーム
先日のUSAToday紙の記事では、日本から来た(っちゅーかフランスから?)「シュークリーム」が、次にNYで流行りそうだと予想している。確かに渋谷で売っている"Bパパ"のシュークリームは、NYでも買うことができる。私もアメリカ人のお土産用に買うことがあるが、"ふわふわ&カリッ"のシューに、繊細な味のカスタードクリーム。ドーナツよりもずっと洗練された味は(ドーナツファンの方、ごめん)アメリカ人にも大好評である。

実はB-dayに、Jが私に買って持ってきてくれたのもシュークリームだった。Bパパではないが、アッパーイーストにも日本人がやっているシュークリーム屋さんがあるそうだ。JとCと3人で一緒に食べたが、やっぱりこの繊細な味。いいねぇ。。。

と思ったところに、タイムリーにUSATodayの記事が出たというわけ。シューアイスなんてのも流行るかな。しかしシュー皮が大抵固く乾燥しているので、私は普通のシューのほうが好きです。

Tuesday, June 14, 2005

今年もすてきなバースデー

今日は私の誕生日。わーい。今年も色々なお祝いをしていただいた。

まずはメール。たくさんの方からメッセージをいただいた。カードをくれた方、メールをくれた方、みなさん有難うございました。

そしてB-dayパーティを開いてくれた上海ガールJと、フレンチアメリカンのC、仕事帰りにどうもありがとう!って、日本人じゃないので、読めないけどねぇ…。

何と日本からはK・Yのコンビがプレゼントを送ってくれた。全く予想外のことでビックリ。思えば彼女たちとの付き合いは約20年にもなる(!)。お互いオバサン、いやオバーサンになるまで宜しく!

そして最後に小説を贈ってくれたT。短編だけど、読み返すほど味のあるスルメ系のストーリー、Tのチョイスらしい。忙しい中で多分PDFに落としてくれたんだろうなぁ。ありがとう!

何歳になっても誕生日は嬉しいものだ。

Sunday, June 12, 2005

あつい、あつい

暑いよ~。暑いよ~。何なんだ、この暑さ。この数日間、異常に暑い。

うちにはエアコンがない。現代において、エアコンがないというのは信じられない状態だが、事実ないものはない。NYの古いアパートには、エアコンがない場合も少なくないらしい。

というわけで、暑いときは原始的にopen the window。風を求める。風のない日は、ただモワーッと暑いだけだが、閉めっぱなしよりは気分的に涼しい。

昔のエアコンがなかった時代は、窓を開けて扇風機をつけて、風通しをよくして涼を求めていた。じゃーさ、同じようにすりゃいいじゃん。

と言っても今は温暖化が進行、そもそもが暑い。エアコンの排気も、暑さを倍増させている。そう思えば昔とは条件が違うじゃない。昔の人はできたんだから、私にだって…という問題ではないかもしれない。エアコンをレンタルするかなぁ。Blogを書く気にもならないもんね。

Saturday, June 11, 2005

オヤブン、事件です。

おっとっと。もう木曜日か。まだ仕事のペースがつかめないのかな、まだ仕事で一杯であると言いたいところだが、その合間にも事件は色々起きている。

水曜日の晩は、朝から詰まっていたトイレ(出勤前に解決する時間がなかった)と格闘。どうにもならず、時間外だが管理人にSOSを求める。管理人のFは器用で働き者。非常に助かる。

今日は今日で宅配便のFDX社からおかしな請求書が。カードから引き落としができなかったので、金を払えと言っている。おかしいが、当時は利用していた銀行が別の銀行に吸収合併される直前。何か不都合があったに違いない。確かに引き落としがないことを確認したので、支払うことに。Late Payment Feeを徴収されないことを祈るばかりだ。

そしてケーブルTVのWB社からも請求書が。先日ケーブルの設置に来たお兄さんに小切手を渡したのだが、それが行方不明らしい。電話で確認のうえ、再度小切手を切りなおす。

やれやれ、面倒なことはこのくらいにしてもらって、楽しい週末を過ごさせてもらいたいものだ。そういえば今週は私のB-day weekendじゃない。楽しいこと、しなきゃ。

Monday, June 06, 2005

ニューヨーク価格=衝撃的

今日は久々に散財した。2年間学生をやっていたので、手持ちの服は学生らしいTシャツやら、ローライズのジーンズばかり。通勤には全く不向きだ。靴もしかり。スニーカーじゃ、とても会社には行けない。

というわけで、お買物天国・SOHOへ出かける。少し遠いが、まあ歩いて行けないことはない。靴を履き慣らす意味もあり、徒歩でSOHOへ。

今日は足が痛くない程度のヒール靴、パンツ、スカーフをゲット。パンツはtheoryのものが欲しくて見に行ったものの、大幅に予算オーバーなので断念。せめて試着したかったが、もっと欲しくなるので敢えて我慢。またKate Spadeではシックな黒のパースも見つけたが、これまた予算オーバーで断念。

欲しがりません、高給取りになるまでは。でも目だけは肥やしておいて、似たテイストの安いものは探しますよ。(執念深いなぁ…。)

しかし今日パンツを買った店は、NYに来て初めて値段に関して衝撃を受けた。パンツを買ったら、お直しは無料でやると言うのだ。日本でもDCでも、丈つめや肩まわりのお直しを無料でやってもらったことは、一度もない。

それがNYでは無料?コインランドリーで洗濯するのに、オバチャンに10ドル超を毎週払うような街で?

ここで注釈:
我が家には洗濯機がなく、アパートにもランドリールームがない。近所のコインランドリーで洗濯をするのだが、我が家の周辺ではセルフサービスのコインランドリーが少なく、お店に「洗濯オバチャン」がいる店が多い。オバチャンに洗濯物の入った袋を預けると、洗濯~乾燥~畳む作業をやってもらえる。料金は洗濯物の目方次第なのだが、1週間分のものを預けると大抵12~13ドルくらい。

つまりオバチャンのいるコインランドリーを週に一度利用すると、クリーニング代とは別に月に約50ドル洗濯代がかかる。これには驚いた。ニューヨーカーとは洗濯にそんなに金をかける人種なのか?とても私には毎月50ドルは払えないので、私は洗濯物をぶら下げて3ブロック歩き、セルフのコインランドリーに通っている。しかしそう考える人も少なくないようだ。週末は遠くから洗濯物の入ったカートを押してくる人でごった返している。ちなみにセルフで洗濯すると、洗濯・乾燥で1回合計3ドル程度である。

話がそれたが、とにかくそんな物価の高い街で服のお直しが無料というのは相当の衝撃だ。

しかし衝撃的と言っても、今日のトータルの支出は結構な金額だ。今週はつつましく暮らそう。そう思って買物途中のティータイムは省略したところ、帰宅後には疲れて昼寝してしまった。この程度の買物で疲れるとは歳なのかなぁ。

Saturday, June 04, 2005

新しい趣味?

前回に続いて、またまた趣味ネタで。

せっかく自分のアパートをゲットしたので(買ったわけじゃないが)鉢植えのお花を窓辺にでも置こうかなという気になった。さて、どこでお花を買いましょう?

近所のユニオンスクエアでは月・水・金・土曜日にグリーンマーケットをやっており、オーガニックの野菜、果物やらと一緒にお花も売っている。そこでコーラルピンクのインパチェンスを購入して育てはじめた。

と言っても、実はお花をまともに育てたことはない。切り花を花瓶に入れて水をジャーッと入れたことがあるくらいのものだ。生物の育つ条件って、とりあえず昔教わったけれど「酸素・温度・湿度」でしょう?

酸素はまあそこらへんにあるので良いとする。温度(太陽)は、この花は日陰でOKと店員さんに言われたので、まあなくてもどうにかなるだろう。湿度は、必要だよなぁ。というわけで、北向きのベッドルームの窓辺において、1日おきに水をやってみた。

しかしこの鉢植え、結構たくさんつぼみがついているのに、なかなか開く気配がない。てっきりポップコーンがバンバン弾けるように次々花が咲くと思っていたので、ガッカリである。昨日あたりからは、あまりの変化のなさに少し心配になってきた。咲くでもなければ、枯れるでもない。どうなっているんだろう。

一方、買ったときから咲いている花はしおれて貧相である。新しい花が咲かないので摘まないでおいたが、あまりみすぼらしいので、思いきってむしり取った。まるで観葉植物のようになった鉢を見ながら、花が咲くように祈りつつ、出勤した。

夕方帰宅してビックリ。つぼみが徐々にピンク色に染まってきている。今にも咲きそうな花がいくつかあるじゃない。昨日までとは大違いだ。もしかして枯れた花はサッサとむしるべきだったのか?

そしてさらにビックリなのが、花の開くスピードの早いこと。さすがにワンタッチ傘のようにスパッと開くほどではないが、数時間の間に違いがハッキリ見て分かるほど、つぼみが開くのだ。

これまで花や植物には興味があまりなかったが、今回インパチェンスを買ってみて、花を育てることの面白さを感じた。花を開かせるまでのプロセスも、咲いた花を見るのも、両方楽しい。今回の投資はたったの2ドル。コストパフォーマンスもいい。これからハマるかも。

Friday, June 03, 2005

能動的・受動的

職場のある方とお話をしていた時のこと。趣味や週末にすることを聞かれ、映画やミュージカルを見たり、ジャズを聴いたり…といくつか挙げたところ、私が挙げたものは受動的な趣味ばかりだが、能動的な趣味は?と聞かれた。

能動的な趣味。そうか、スポーツ、ダンス、歌、楽器など自分が行動を起こすことはやらないのか?という意味か。

このあたりで会話が別の方向へ行ってしまったが、その後も何となくこの会話が頭に残った。趣味が受動的・能動的というカテゴリーに分類されるなんて、考えたこともなかった。

趣味の話へ戻ると、私は何をやるって何もやらない。たまにジョギングに出かけるのも趣味の域には入らないし、テニスもスキーもゴルフもできない。

そうすると私の趣味は何かを見聞きすることが多く「受動的」なものが多い。能動的・受動的と2つ並ぶと、私には受動的のほうがネガティブなイメージを感じる。私の趣味は受動的だと表現すると、何だか悲しくなってくる。

しかし待て待て。自分が楽しめて、ストレスが解消できて、いい時間を過ごせれば、能動的だろうと受動的だろうと、どっちでもいいじゃない。それこそ「私流でいこう」という話だ。人に惑わされず、自分がいいと思ったことを信じよう。他人に何とコメントされようと、ほっとけほっとけ。

でもまあ強いて能動的・受動的という分類をするなら、料理が「能動的趣味」に近いだろうなぁ。

Thursday, June 02, 2005

ニューヨーカーの通勤スタイル

今日は新しい仕事のDay1、ファイナンシャル・ディストリクトへのデビューである。窓辺の花に水をやってから、ちょっと緊張気味に家を出た。

初日なのでリクルートスーツを着て出かけたが、果たしてニューヨーカーのみなさんは、どんな服装で会社に行くのでしょう?

職場に少し早く着いたこともあり、少しの間、ビルの1階で出勤してきた人たちを眺めてみた。

アメリカのエグゼクティブと言えば、一目で仕立ての良さが分かるピンストライプのスーツに、赤のパワータイ、磨き上げた靴。女性ならミニスカートのスーツにピンヒール。…というイメージがあったが、実態はいかに?

そんな人は一人も見かけることはなかった。これって「日本人は毎日寿司を食べる」と同じレベルの、誤ったステレオタイプなのかな。

男性はジャケットを着ていない人が意外に多い。ポロシャツなんかで来ている人もチラホラ見かけた。何だかカジュアル・フライデーのようだ。女性はファンシーな服を着ている人も意外に多い。あのビルの中で花柄のスカートをはいている人を見かけるとは、これっぽっちも思わなかった。